USHUN|撮影レシピ
レストランやバー、ホテルのラウンジやホールなどは、クラブやライブハウスのような特徴のある照明は設置されていません。しかし、こうした場所では様々なイベントが開催されているのも事実です。
イベントにはミュージシャンやダンサーがライブパフォーマンスを行ったり、DJが参加することもあります。
イベントはオーガナイザーの企画のもと行われますので、現場の演出で足りないものを
フォトグラファーが作品の中にだけ演出します。
USHUNにとってこのようなイベントの撮影においてストロボは不可欠です。
イベントに参加している方々を環境とムードに合わせた色で撮影もしつつ、パフォーマーを撮影する際にはその環境以上の光と色を使って効果的な演出をします。
私が元々ミュージシャンだったこともありますが、地灯りでパフォーマンスするのは
ストリートのときだけでいいでしょう?!
ウェディングや企業のイベントでも、私はDJやミュージシャン、ダンサーなどのパフォーマーが登場する場合、彼らをリスペクトして撮影を行います。
なぜならアーティストは今後の活動に役立つ素材になることもあるからです。
当然ですが、主催者にとっては広告として使いやすい写真であること。最も重要としていますよ。
写真提供 PIGHTCULB
機材協力 NISSIN JAPAN
撮影場所 ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー
必要な条件と機材
カメラ
ストロボ2灯以上
広角レンズ(メイン)
フラッシュトリガー
ストロボのスタンドかクリップタイプのもの
カラーフィルター
手順
Step 1
撮影前に撮影ポイントとなるロケーションを確認します。確認する内容は、ストロボの設置場所が確保できるかどうかの確認です。
Step 2
確保が出来たら、ストロボをカバンから取り出しカラーフィルターを装着してセットします。暗い場所且つ人で溢れるので、スタンドは出来るだけ避け、クリップタイプのものを使って挟みこんで固定します。(スタンドは、機材を蹴られて破損したりお客さんが怪我する場合などトラブルの原因にもなるので使用するときは要注意です。)
Step 3
ストロボを被写体正面からみたら、サイドからあてます。
Step 4
撮影はマニュアルで撮影。このイベントではDJブースの周りにLED照明が使われているので、その照明が綺麗に写るようにカメラを調整します。このとき写真のように光を動かす場合は、シャッタースピードを落して設定します。
Step 5
実際に撮影をします。撮影は、ストロボの光が顔にエッジとして起こしてくれる場所から撮影します。シネマライティングと呼ばれるラインティングです。手前を照明で明るくするのではなくエッジとして使い被写体に陰影を加えて撮影します。
Step 6
シャッタースピードを落としてシャッターを切った瞬間から、右または左にカメラをずらします。(ss1/30以下)
シャッターの光が被写体を止め、LED照明の光が動くことで光の躍動感が出ています。