USHUN|撮影レシピ
料理の撮影では、「しずる感」が重要ですね。
料理の魅力を最大限に引き出すためには、やはり出来立てを撮影することが欠かせません。
新鮮な素材は時間が経つと艶がなくなり、鮮度も落ちます。
ソースなどをかけたお料理では、ソースが下に垂れ流れてしまい写真に写りにくくなることもあります。
揚げたての天ぷらなどは、時間が経つとアツアツでカリッとした感じが失われますから、やはり料理の写真は出来立てを撮影するのがベストということになります。
今回ご紹介している写真は、ダイナースクラブフランスレストランウィークというフランス料理のイベントで撮影したものです。
イベントの撮影と料理の撮影。どちらも時間との勝負。
振り返ってみても、この撮影は本当に緊張感があり大変でした。
それでも今、こうして自信を持って振り返れるのはその分だけ高品質な写真を提供出来たからでしょう(笑)。
撮影場所:セルリアンタワー東急ホテル
料理作者:セルリアンタワー東急ホテル総料理長 「クーカーニョ」福田順彦シェフ
写真提供:ダイナースクラブフランスレストランウィーク
必要な条件と機材
カメラ
ストロボ
レフまたはストロボ
トレペ
レンズ35~50mm
背景
広めのテーブル
フラッシュトリガー
ストロボスタンド
三脚
ソフトボックス
手順
Step 1
広めのテーブルと背景を用意。出来るだけ陽があたらない環境、安定した明るさの環境を選びます。
Step 2
ストロボを設置するための場所を確保。確保したらそこにスタンドを立て、ストロボにソフトヴボックスを装着してセッティングします。
Step 3
ストロボのセッティングがおおよそ完了したら、より柔らかい光を確保するためにトレペを使います。トレペをソフトボックスより更に前に設置します。レフは反対側に設置。(影をみながら微調整)
Step 4
三脚にカメラを組みテーブルに合わせて立てます。カメラのレンズをテーブルに置いた料理に合わせます。このとき、人の目線に合わせて角度は45度です。
Step5
カメラの設定で大事なポイントは、自然光、環境光の影響を無くすこと。です。(ボケのある写真や自然光や環境光を活かした写真を撮影する場合は別の回に)このときの設定はiso200,f11,ss1/30~1/60。シャッターはタイマー2秒。マニュアル撮影でホワイトバランスもケルビンで調整。
※ストロボの設置はサイドまたは半逆光が基本。